
あれは昨年の12月のことだった。
「ウナムくん、ちょっと手伝ってくれる?」
と声を掛けてくる人がいた。
その声は昔のドラえもんの声のようでもあり
間違いなく祖母のものだった。
なに?と振り返ると僕より小さく、横に丸い祖母が箒を持ってそこにいた。
「お墓掃除手伝ってちょーだい」
「はい☆」快く返事を返した。
うちは3兄弟なのだが、墓掃除といえば僕ということに最近はなってきているようだ。
車の後ろに水やら花やら鎌やら線香やらが入ったお墓セットを載せて
坂の上にあるお墓へ出かけていった。

墓についたらまずやることは、
前回につっこんでおいた花をひっこぬくことだ。
見事に枯れてしまったそれをひっこぬいたときのその香りは癖になりそうなくらいクサイ。
そしておばあちゃんが石の間の小さなゴミを拾っている間に箒で落ち葉を掃く。

この頃はあんまり暖冬というイメージはなく順調に冬に向かっていたと記憶している。
とても寒かった。
箒で掃きつつ、近くのお地蔵さんを見ると、いまにも落ちそうな葉っぱが
ぷらぷらしているのに気づいてしまうのだった。
今回はモノクロ写真です。
友人のトイトイさんがくれたなんとかっていうフィルムを使ったのですけど
ちょっと紫っぽい色が見えるのが特徴かな?
- 2007/03/22(木) 12:59:11|
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ばあちゃん、僕がんばるよ!!
限りある水をちょこっとずつ掛けながら墓をゴッシゴッシとブラシでこするのさ♪
ごーしごしごしごーしごし
感謝を込めてごーしごし
ごーしごしごしごーしごし
心の掃除だごーしごし
ごーしごしごしごーしごし
水の節約ごーしごし
ごーしごしごしごーしごし
落ちる汚れが自分の成果
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- 2007/03/24(土) 07:07:07|
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・・・よし。おばあちゃんは丁寧にお花を挿し、角度・バランスを確認していた。
祖母の後ろに草ボウボウの場所が見えるのだが
これがうちのお墓の最大の難関、無縁仏である。
どうやらもう管理する人がいなくなってしまったようで
草が生えまくり、夏には蚊の大発生を招く恐るべき憎むべきそして哀しむべき場所なのである。
僕がここに来て一番力を入れるのは自分の墓の掃除ではなく・・・
この無縁仏とのバトルである。
伸びてきた草を刈り、むしり、ひきちぎる。
そして除草剤を散布する。
除草剤の量は自分の墓の何倍もの量を要するのだ。
自分の家の墓より他人の家の墓の方にお金がかかってしまう有様である。
放置された墓ほど哀しいものはない。
これから日本の人口が減っていくことを思うと
数十年後日本に残るのは大量の無縁仏のような気がしないでもない。
面倒を見る人のいない墓。
檀家のいない寺。
せめて自分の家の墓だけは大切に守りたいと思う。

我がお墓に永遠あれ!
墓掃除の記念におばあちゃんに一枚写真を撮ってもらった。
さすが我がお祖母様!といいたくなる写真になった。
その写真は・・・
次回!おたのしみに☆
- 2007/03/26(月) 20:23:22|
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この枠の中で撮ってくれればいいからね。
このボタンを押すだけでいいからね。
先にピントをある程度あわせ、
絞りを絞り、被写界深度を深くしてどこにでもピントがあうように設定し
手振れが起きないようにシャッタースピードを250分の1にした。
あとはファインダーをのぞいてシャッターボタンを押してくれるだけで撮れる状態にしてカメラをおばあちゃんに渡した。
手振れもなく、ピンボケもない。
プリセットされたカメラをおばあちゃんに渡すと
「はいはい」と言って
カメラをかまえて、僕を撮った!
パシャリ☆
全力でピシと気をつけでポーズを固めた僕をシャッター音が捕らえた。
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- 2007/03/28(水) 12:42:18|
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