冬というのは、僕にとって特別な感情がわきあがる季節だ。
冷たい空気を鼻から吸い込み、透明な空を見つめると、
過去が胸と頭に満ちていく。
2007年冬の散歩の記憶。
冬は人を詩人にする。
全6話、ごらんあれ。
(タイトルをクリックすると記事にとびます)その①
出かけたくなる光その②
冬の信号その③
君は・・・その④
もういくよその⑤
こんなところに マリア様その⑥
記念橋の上より
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- 2006/01/09(月) 00:00:00|
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冬の信号が好きだ。
とくに夕方に近づくくらいのときの信号が好きだ。
まわりの明るさが落ちるとともに際立ちだす信号の光。
それが冬の寒さゆえか、その光にセンチメンタルすら感じてしまうことがある。
高校の頃、授業が終わったあと自転車で冷たい風を切って家に帰るときの感覚。
大学の5限目を18時に終えて、すっかり暗くなった外に出たときの気持ち。
飲んでほんわかした体で、冷えた夜空の下を歩く気分。
街灯を見つめながら悩んだ記憶。
寒空の下、遠くで移り変わる信号を眺めながら待ち続けた時の想い。
ふいに昔に引き戻されるようなスイッチが冬の信号にある。
そんな昔の気分に包まれながらする散歩はまた格別だ。
そしてその散歩の瞬間も新たなる冬の気分がそこに加わっていく。
冬の信号は特別だ。
だから冬の信号が好きだ。
- 2007/04/01(日) 12:13:23|
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テクテクテクテク
1キロくらい歩いただろうか
なぜかわが街には日本3大修道院のひとつといわれる立派な修道院がある。
うわさによると陶器産業がさかんなわが街の土壌は粘土質であり地震に強いから選ばれたとか・・・
中には立派なパイプオルガンがデデーンと置いてある。
また庭ではぶどうを作っており、修道院の地下ではおいしいぶどう酒を製造している。
坂東英二も「ほんぱに ふまい」と言っていたワインである。(坂東リサーチ済)
中に入ることもできたけど、夏来ても中はヒンヤリしているので、とても今は入る気にはならなかった。
なんせ今は冬の散歩中なのである。
空を見上げるとそこにはやわらかな雲がふわんと浮いていた。
ここで終わってもいいのだが最近詩人と言われるので何かつけておこう
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- 2007/04/04(水) 16:51:54|
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修道院の裏手に回ってみた。
なにやらログハウスが数軒建っていたり
土葬と思われる墓があった。
ところどころ棺が朽ちて落ちたのか、土が長方形に窪んでいるのが
なんとも生々しかった。
修道院の真裏に庭があった。
そこに彼女はいた。
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- 2007/04/06(金) 05:28:26|
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