母がアメリカへ旅行へ行く。
僕が使ったスーツケースを使いたいという。
暗証番号が分からない。

旅行にはノートを持っていってたからそれを見れば分かるかもと思ったから
いままでの旅行ノートをあさってみた。
そしたら、旅行中の日記が発掘された。
どこで誰と会い、どこでいくら使った、バス代がいくらとか色々書いてあった。

僕は日記をつけていない。
手帳もほぼ活用してない。
その旅行の記録を見ると、その時その時間に確かに僕はそこに存在して、
社会や土地や人と交わった瞬間があったのだと、感慨深くなった。
逆にいうと今この瞬間はただ単純に過ぎ去り、二度と思い出されることのない瞬間なのだとも思った。

かといって日々の日記をつけようとは思わないけれど
濃密な過去の瞬間に立ち返らせてくれる旅行記はすごいなと思った。


しかし、暗証番号はわからない。

※友達です


なんというか、僕は、、、元気です。





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