
※イサク・パシャの宮殿
メテオホールを見た僕らは次にイサク・パシャの宮殿というのを見に行った。
ずんずん山をのぼる車。
路面は砂利・石・岩でガタガタだ。
日本のアスファルトが懐かしい。
標高はどんどんあがっていくのだが、
景色はどんどん曇っていく。
そして、僕らは雲の中にはいっていった。
そして、そのまま到着した。
雲の中のイサク・パシャの宮殿は
閉鎖されていた。
イサク・パシャ宮殿はドウバヤズットから5キロ離れたところに建つ宮殿である。
1685年から99年かけて建造されたという。
ちなみにイサク・パシャっていうのは17世紀のこの地の知事の名前だ。
クルド人である。
しかし、開館していなければ意味がない。
ガイドさんもどういうことだと携帯で電話をかけたりしている。
どうやら季節はずれの雪で管理人が来ていないらしいかった。
しばらく待っていると、ほかのツアー客もやってきて同じように待ちぼうけをくらう。
僕らは柵の中をただ見つめるしかなかった。
柵がうらめしい!!

この柵さえなければ!!!
っと柵が溶けださんばかりの熱い視線を送るがどうにもならなかった。
366室あるという部屋も中にはいれなければ意味がなかった。
どうにもならないものはどうにもならない。
さて、このイサク・パシャ宮殿。
結構山の上にあるので景色がすばらしいらしい。
旅行書には「雄大な景色」と表現されている。
中に入れないなら、外の景色だけでも紹介せねばなりませんね。
これが、
雄大な景色だ!!
ふんご~~!!何もみえんがね!!完全防寒の僕とうっすらイサク・パシャ宮殿が見えるだけ。
これが現実。
でもね、このとき意外と楽しんでいたんです。
あ~、開いてないよ~!!(笑
なんてこった~!!(笑
でもこのなんてこった~を写真にのこしておこうよ!!(笑
って感じでした。
妙にハイテンションだったのです。
その後僕らは、ノアズアーク、つまりノアの箱舟のあるところへ行った。
このノアズアークへ歩いていくときは木の棒を持っていくんだよって
宿の日本人が言っていたが、その理由が分かった。
犬だ。
野犬が襲ってくるのだ。
しかもかなりデカイ。
ワン!ワンワン!!
遠くから声がする。
バウ!バウバウ!!声がだんだん近づいてくる。
そして霧の中から突如巨大な犬が出現!!
しかも
ばっちぃ!車の横を猛烈にダッシュして追いかけてくる!!
怖い!!!車だったから助かったけど、はたして木の棒で応戦できるかは自信ありません。
で、肝心のノアの箱舟はというと・・・
簡単に言えば

※再び登場
イサクパシャ宮殿と同じ状態!!!
な~んにも見えませんでした。
ガイドさんが半笑いで「あっちにある」と霧の中を指差すだけ。
近くに資料館があり、写真とか解説が結構たくさんあって、ノアズアークがどんなものか少しわかった気がした。
そして僕らのドウバヤズットのツアーは終了した。
最後に、ガイドさんの家に寄り子供をひろって学校まで送り届けて解散だった。
雪のドウバヤズット。
白い思い出が残った。
次回:ワン
ガイドさんの最後の言葉は「運が悪かった」
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- 2006/08/03(木) 12:57:32|
- 2006年トルコ イタリア スイスの旅
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| コメント:28
何だか泣き笑いに近い、脱力系の(^_^;)。
特に、最後のフハッってのは、水木しげる先生のマンガに出てくる、庶民の失意のため息です。
ところで、いちばん上の写真、天井から小さな首が沢山ぶら下がっているみたいで、最初
(-。-;)ギク
っとしました。
- 2006/08/03(木) 13:46:03 |
- URL |
- 失敗だらけだフニャ #lPbted/2
- [ 編集]
その悔しさわかります~。
せっかく目的として行ったのにね。泣けますよ。
オランジェリー美術館が見たくて二年連続で行ったのに、工事中で見れませんでした。
今でも悔しい想い出です(って、前にも書いたかもしれない)。
さりげなく、名古屋弁を使っている...(笑)
見えんがねー!わやだがねー!
私はこの記事を読んで、ノアの箱舟には乗れんくてもいいとおもったがね。
そんなときまで犬がおるなんて、怖すぎる!わやだがね!
しまちゃん、警戒しているらしいですよ。笑
- 2006/08/03(木) 14:38:22 |
- URL |
- nebosuke #-
- [ 編集]
けど柵越しの写真いい感じです

地面がどろどろなんですね・・・犬もばっちくなるはずだ

- 2006/08/03(木) 14:57:19 |
- URL |
- 蓮・華 #-
- [ 編集]
されど楽し。なんか伝わってきます。
おやおやと笑いながら読ませていただきました。
ついてなかったにしても、なんだか楽しいっていうのはいいですよね♪ガイドさんもそりゃ半笑いに
なるような展開ですし。
犬に応戦するために棒を持たされるって
なんて旅なんでしょう。。。怖いわ
- 2006/08/03(木) 18:44:24 |
- URL |
- 沙耶花 #-
- [ 編集]
この間うちに遊びに来ていた大学生の子、滞在中で思い出に残ったのは「道に迷ったこと」ですって。それと同じような感覚かなぁ・・・?
野犬は怖そうですね。最近の日本には野犬なんていないですよね。
- 2006/08/03(木) 19:52:29 |
- URL |
- milesta #S4B2tY/g
- [ 編集]
ガイドさんに「運が悪かった」なんてサラリと言ってもらえる旅行は、
今の日本ではなかなかお目にかかれません。
これも旅の醍醐味ということで・・^^;
- 2006/08/03(木) 20:36:01 |
- URL |
- K #6SlKZDlg
- [ 編集]
こんばんは。
楽しみにしてたのに残念ですが、写真はなんだかとても幻想的な感じがしますよ。
- 2006/08/03(木) 21:19:53 |
- URL |
- kunikuni #-
- [ 編集]
こんばんは☆
柵。。悔しいですね~。。でも柵から覗く宮殿もなかなかいいですよ♪
真っ白で何も見えなくてもなぜかハイテンション!なんだか分かります(笑)
読みながら私も「ぷっ」っと笑っていましました(笑)
楽しそう・・・(笑)
- 2006/08/03(木) 22:25:44 |
- URL |
- sakippe #-
- [ 編集]
またまた写真より楽しいお話に見入ってしまいました。でも、実際は大変だったわけですよね。
日本では旅先で運が悪いと言われても、また来ればいいと思いますが、外国では結構簡単に運が悪いと言われると、あきらめもするけれど、また来れるわけではないでしょうと!思ってなんとなく憤懣やるかたないと思うときもありますね。でも、情報豊かな日本にいると、素朴な時間の流れをわすれているのかもしれませんね。
- 2006/08/03(木) 23:20:08 |
- URL |
- sakura #-
- [ 編集]
なんて言うか・・・、
不可抗力で自分が困っている姿って、傍から見てしまうと妙に可笑しいんですよね(笑)
テンション上がってしまったのも分かるような気がします。
でもねぇ、トルコまで行ってまでこれはないですよねぇ・・・
確かに、運が悪かったとしか・・・(^^;
- 2006/08/04(金) 00:03:26 |
- URL |
- ダポン #-
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これは笑うしかなかったね(^_^;)
野犬は見てて楽しかった。おばさんがエサやってたね。
- 2006/08/04(金) 00:07:04 |
- URL |
- リョム #-
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気になります、とぉ~っても(^^;
しかし、霧の中から大きい犬が出てきて追いかけられるなんて
なかなか恐怖体験ですねッ!!
- 2006/08/04(金) 03:09:51 |
- URL |
- 紫音 #-
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後になればいい思い出とはいえ、悔しさが柵の写真に出ていて面白い(使う場所がちがう?)ですね。
宮殿の入り口の彫刻から想像するに中も彫刻とかが素晴らしそうですね。
しかしすごい環境のところですね。追いかけてきたのも犬じゃなくてオオカミかも。
白い思い出、とても印象的でした。
- 2006/08/04(金) 12:27:24 |
- URL |
- kuma-boo #-
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ノアの箱舟は見たかったなー・・・。
ウナムさんが野犬とバトルする所も見たかったなー・・・。(¬¬)チラッ
まぁ冗談ですよ、アハハ・・・。
しかしウナムさんもリョムさんも絵になるなぁ。
- 2006/08/04(金) 17:26:10 |
- URL |
- コウノスケ #-
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