
うーんうーん
ジャンボカラマツの周りを僕はうーんうーん唸りながらをクルクルまわっていた。
僕はどちらかといえば歩きながら考える派だ。
yskは本当に間違った道にいってしまったのだろうか。
やはり転落の可能性もあるのではないだろうか。
もしや何かがあって車に戻っているのかもしれない。
そしてひとつの結論を出した。
もう一度「ジャンボカラマツまで500メートル」の看板まで行き、
そして「ジャンボカラマツ」までふたたび戻り
それでもいなかったのなら山を下ろうと。

約40分後、僕は愛着のある柿色キューブの前にいた。
ジャンボカラマツにはyskの姿はなかった。
さらに残念ながら車の中にもyskの姿はない。
携帯は電波は立っているけど、通信は圏外であった。
車の中で考える。
もし、このままyskが見つからないとしたらどうやって応援を呼びに行こう。
携帯はつながらない。車で呼びに行かなくてはいけない。
でもyskが戻ってくるといけないからここから動きたくもない。
時は14時15分。
寝不足で疲れもあった僕は、15時まで少し休息し、また山を登ることにした。
それで見つからなければ決断せねばなるまい。
ちょっと荒れてきた空を見つつ考えた。

14時55分。
仮眠を終えて、そろそろ準備しようかなと目を開けたそのとき!
森の坂の上から人影が走ってくる。
ズンズンズンズンと走ってくる!
あれは・・・!
yskだーーーー!!yskが戻ってきた!
向こうも車の中に僕を認めて安心した表情を見せる。
うおおおお!と再会を喜ぶ。
そして真相を聞く。
どうやらyskさん、やはりあの分かれ道を直進してしまったらしい。
写真を撮ってて遅れをとったyskさんは走って追いかけたそうで
「ジャンボカラマツ入口」の赤矢印を見事見逃し、
さらに右の看板には気づくこともなく
駆け抜けたそうである

まさにこれである。

※やっちまった!
そしてどこまで行っても追いつけないウナムさんをどこまでも追いかけていったそうな。
それはそうだ。ウナムさんは右の絆のカラマツで待っていたのだから。
相当登ったところで道が道じゃなくなってきたらしく
これは違うと気がついたysk。
これはマズイ!とダッシュで下山したらしい。
・ウナムがそんな待たないわけがない
・「ジャンボカラマツから500メートル」の看板から遠すぎる
・「ジャンボカラマツ入口」から全然カラマツにたどり着けない
普段であれば当たり前に間違いだと判断できることも山の中ではわからなくなる体験だ。
そして離れ離れになったとき、
いままで風で木が揺れる音や動きが心地よかったのが、急に恐ろしげに感じるようになったり
草むらから熊か何か出てくるような気がしてきたり
雲がちょっと増えただけで天気が崩れたらマズイと遭難を考えたり(前日は大雨だった)
山が急に怖くなったことをお互い感じていたようで
「バカ怖かったて」とようやく笑えた。
で、ジャンボカラマツは見たの?とyskに聞くと「見た!」との答え。
そして一枚の写真を見せてくれた。

おぉ。僕のカメラじゃ無理だった広角な写真。
ようやくジャンボカラマツをふたりで見ることができた。
そしてメゲナイ我々はさらに巨木へ向かうのだった!
もう一本!
- 2012/07/27(金) 22:01:35|
- 木曽路
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あーよかった! ほっとした♪
>ようやくジャンボカラマツをふたりで見ることができた。
うふふw なんかこの1文がすごくいいね(≧ω≦)
- 2012/07/27(金) 23:09:53 |
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- Fmi #aIcUnOeo
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写真に映る光の具合で、天候の変化や時間の経過を感じます。
二人が無事に再会できて良かったです♪
- 2012/07/30(月) 07:00:46 |
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- ヨスケ #-
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