
遠野ふるさと村の家はどれも立派で、床の輝きを見ているのだけでも楽しかった。
機織り機もあって、家の中で服の制作から馬の世話からいろんなことが自己完結してたように思える。

そしてどこの家にもあったのが「オシラサマ」だった。
男性の顔が馬で、女性の人形と対で置いてあるものなのだけど
これがどうしても目に止まってしまう。
オシラサマとは要するに蚕の神様だ。
由来は諸説ある。
ある貧しい農家に美しい娘がいた。
貧しい家の財産は一頭の牡馬だけだった。
娘は牡馬を愛してしまった。
そして夫婦となった。
当然それを知った父親は怒り、馬を桑の木に吊るして、皮を剥ぎ、首を切り落とした。
娘は悲しみにくれながら、首にまたがって天に昇っていった。
(あるいは剥かれた皮が彼女を包んで天に昇った)
天に昇った娘は親の夢枕に立って、蚕を桑の葉で育てることを教えた。
(もしくは臼の中の虫を飼えとか、空から虫が降ってくるとか)
そして蚕から絹を生み出した親は大金持ちになりましたとさ。
という話である。
要するに、馬と女性がくっついて悲劇のすえ蚕が生まれたというわけだ。
なので、オシラサマは蚕の神様であったり、夫婦の神様だったりする。
もちろん馬の神だったりもする。
そんな神様が置いてあった。
どうぞ、オシラサマです。

布の下はどうなっているのだろうとちょっと気になった。
- 2012/11/03(土) 02:43:07|
- 東北旅 2012お盆
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日本昔話とか童話って、大人になって意味考えて読むと結構苛酷だったり怖かったりしますね~
二枚目の写真好きです❤
- 2012/11/04(日) 10:04:48 |
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- りこ #vwIiNZgY
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ぴかぴかの床。ステキにツヤツヤ♪
これは、眺めていて楽しいだろうなぁ^^
綺麗に撮ってあるね(うっとり☆)
オシラサマ。
たしかに、布の下が気になる。
でも、なんだか見ないほうがいいような気がする。。。。
- 2012/11/04(日) 22:44:45 |
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- Fmi #aIcUnOeo
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