むかし むかし
浦島太郎という漁師がおりましたとさ。
ある日、太郎が浜を歩いると、子供たちが亀を苛めていました。
万年も生きる亀を苛めるとは許せない!
正義感に溢れる太郎はえいや~!と子供たちを追っ払い、亀を助けました。
助けられた亀はお礼に竜宮城へ連れて行ってくれるといいます。
太郎は亀の背中にまたがり、竜宮城へ行きました。
そこで太郎は、明治時代の国定教科書に童話として載る際に
子供に語るにはふさわしくないということで改変されるような楽しみ方をしました。
乙姫様らの歓待を受けていた太郎でしたが、そろそろお暇することに。
乙姫らは止めましたが、太郎の決意が固いことを知ると「決して開けてはならない玉手箱」をお土産に太郎を地上へ帰すことにしました。
村へもどってきた浦島太郎。
しかしそこは、知っている人もおらず、景色も違う場所でした。
太郎は旅に出ることにしました。
旅の途中、太郎は木曽川の美しい里にたどり着きました。
その景色は楽しく美しかった竜宮を思い出させました。
懐かしい思いに胸が満ちた太郎はそこで思い出の玉手箱を開けたのです。
もわん
煙に包まれた太郎は白髪の翁へと変貌していました。
いままでの出来事がまるで夢のように思え、夢が覚めたかのようでした。
そのことからこの里を「寝覚め」と呼び、岩が床のようだったので
「寝覚の床」と呼ぶようになったのでした。

妻籠宿の次は、国道19号を北上し、寝覚の床という場所へ向かった。
国道19号線は僕にとって一番使う頻度が高い国道なのだが、
いつも「寝覚の床」という場所があることを知りつつもずっと寄って来なかった
いわゆる「いつか行こうと思ってるんだけど、いつかがいつまでたってもいつかのまま」という場所である。
馬籠宿のあたりではまだ曇りだった空もこのころになるとすっかり晴れ渡り
雪山が顔を覗かせていた。

※雪山です
寝覚の床の駐車場へ入ると、まずは素敵なオブジェが歓迎してくれました。

※魅惑のメタリック曲線
まるで玉手箱から出た煙のようです。
寝覚の床へたどり着くためには、道路から随分くだらなければなりません。
急は階段を下りると、目の前に木曽川が流れ、寝覚の床の岩だなが遠くに見えてきます。

※寝覚の床遠景
ある程度まで接近すると道がなくなります。
あとは浦島太郎のように、岩の上をてくてく歩くしかありません。
でっかくて平ら岩の上にたどり着くとうれしい気分になりました。

※寝覚の床真っ只中
時間は夕暮れ時。
一日の終わりにふさわしい、充実のラストになりました。
今回の妻籠、馬籠、寝覚の床の観光は実は写真ブロガーの方と一緒に回らせてもらいました。
今回の撮影は45枚くらい撮ったので我ながらよく撮ったなぁと思っていたのですが
その方は終始僕の写真の撮らなさにびっくりしていたようでした。
どうやら一般的には一日100枚は軽く撮るようです。
僕はフィルムでケチケチやっているのと
脳内撮影はたくさんしているのですが、そこで満足して撮ってないだけかもしれません。
普段カメラを趣味としている人と接することがまったくないので
今回の撮影をメインにした旅はかなり刺激的でした。
デジタル一眼なんかも触らせてもらって、そのずっしり感に興奮したりしました。
それに妻籠宿が楽しくて撮り過ぎてしまい、フィルムの残りが少なくなってきたため
感性を通常の3倍に高めて無駄弾は使わないぞ!というときに
フィルムに納めるまではいかないけど、「撮りたい!あぁ撮りたい!!」と写欲が沸いてくることがありました。
そういう時は「ちょっと撮らせてください!」とデジタルで撮らしてもらったりしてました(笑
シャッターを切るとかなりすっきりするんですよね。
写真にならなくても、その瞬間にシャッターを切れたということで
かなり満足度が得られることがわかりました。
病気ですね(笑
普段写真を撮っていると、何撮っているの?って言われちゃうことが多いのですが
今回はさすが写真が好きな方だけあって、
次に撮りにいくものが分かったり、何を撮っているのかが分かったりしました。
もちろん同じものを撮っているのですけど写真のあがりは全然違うのがまた面白いのです。
広島から大阪、名古屋と遠征してきた方だったので、満足していただけるか、心配でしたが
大満足していただけたようでほっとしています。
また写真好きの方と出かけたくなりました。
名古屋とか多治見市周辺へお出かけなる際はよかったら声をかけてみてくださいね。
というわけで、馬籠・妻籠編はこれでおしまいです。
ご愛読ありがとうございました。
次は・・・どうしようか思案中。
- 2007/05/11(金) 21:49:21|
- 馬籠・妻籠宿など
-
| トラックバック:0
-
| コメント:21
馬籠・妻籠編、おつかれしゃま♪(ただいま歯磨き中)
「寝覚の床」。懐かしいです。またいつか行きたい場所だと思って・・・8年くらい経ったかな。ここで出会えるとは思ってもみなかったからうれしかったよ(^ウ^)
夢から覚めた場所。
素敵な場所でもあり、すこし寂しさを覚える響きだね。年のせいかな(笑)
シャッターを切る喜びを感じてしまったのね♪
たくさんの「この瞬間」を惜しみなく撮るか、胸の想いを「この瞬間」に込めて撮るか・・・。人それぞれでシャッターを切る時は違うし、アングルも違うし、写真っておもしろいよね(^ウ^)
ウナムんにとって心に響く「一枚」をこれからも撮り続けてくださいね。影ながら応援してますわ★
- 2007/05/11(金) 22:48:28 |
- URL |
- あい #-
- [ 編集]
明治の国定教科書に童話として載る際にふさわしくない楽しみ方の直後に素敵な写真で、笑っていいんだか感動していいんだかww
写真ブロガーではありませんけど、私も撮るときは1日で100枚くらいいきますね。ピント調節が効かないデジカメなので、1つにつき距離を変えて2~3枚撮らないと失敗するのです。
フィルム、質感がいいですよね。ウナムさんのとこに来るとつくづくそう思います。
- 2007/05/12(土) 02:19:05 |
- URL |
- 姐 #-
- [ 編集]
浦島さんがもらった玉手箱をあける前に、だいぶ長いストーリがあったのか(驚)
国語の教科書を読んでいる気分になりました。
岩が平らなんてめずらしい~。
そこで寝てみたい気持ちがよく分かる!
蓮・華ちゃんと同じく1枚目の写真が幻の景色のようでステキです。
- 2007/05/12(土) 17:41:53 |
- URL |
- ぴあにか #-
- [ 編集]
ウナムさんの写真を見ていると 必ずそこに行きたくなります
知らないところばかりで
いつの日か「ああ ここだったのか」と訪ね歩きたいですね
それにしても いい写真ですねぇ
ウナムさんの心が美しいのね
- 2007/05/12(土) 20:28:25 |
- URL |
- クイール #-
- [ 編集]
妻籠、馬籠、寝覚の床で45枚は少ないかも~。
私、3時間くらいの間で36枚撮り3本くらい消費しちゃう時ありますよ~。
ホント無駄玉打たないんですね~。エライ!!
でも、フィルムの残りが少なくなってきた時の、
感性を3倍くらい高めるって感じは解ります~(^^)
シャッター切ったら満足するのかは微妙だけど…。。
川面や岩を照らしてる光が綺麗です♪
- 2007/05/12(土) 21:22:43 |
- URL |
- ヒツジ草 #nKD1BgzM
- [ 編集]
こんばんわ~
フィルムでの考えられた写真も良いもんですよね~。気軽さはデジには敵いませんが・・・やっぱり写真はフィルムですね^^
ついにHさんとの木曽路も最終回ですか? とても楽しく拝見させていただきました!!
また遊びに来ます。
- 2007/05/12(土) 23:03:58 |
- URL |
- FSK-JP #-
- [ 編集]
昔、その童話にふさわしくないストーリーはドラマ化されていた!
エロかった!
夢を壊されたが、しっかり観てしまった若き少年R!
それにしても、近くにこんなロマン溢れるスポットがあったとはね!
- 2007/05/14(月) 01:44:54 |
- URL |
- リョム #-
- [ 編集]
ウナムさんの写真を見ていると、へぇ~日本にはこんなところがあったんだ~、ということばかり。
この寝覚めの床は、テレビでも写真でも全く見たことがありませんでした。
いつも素敵な風景を紹介してくれてありがとう。
- 2007/05/14(月) 08:15:01 |
- URL |
- milesta #S4B2tY/g
- [ 編集]
>無駄弾のないように
ウナムさんがデジカメでないことに驚きました
私は、デジカメで気の向くままパシャパシャやってそっくりそのままパソコンに保存しています。
それでいて無駄弾ばかりw
写真は難しいです
++
今回のシリーズも楽しませてもらいました!
次回の旅も楽しみにしております!
- 2007/05/14(月) 16:22:44 |
- URL |
- 組長 #-
- [ 編集]
ウナムさん、こんにちは♪
ここへのコメ、遅くなっちゃいましたが。
1枚目、ええねぇ。
川のきらきら、光ってる岩・・・
ここだと浦島さんが玉手箱開きたくなるかもです。。
1枚目に惚れましたよ

私はこの旅から帰ってきて、全然楽しい思いで写真が撮れないでおります。
GWにも撮っていますが、それはそれで感動してシャッターをきっているのですが、このときの旅とおなじような思いではないのは確かです。
ウナムさんのPHOTOはいつみてもあったかいですね。。それはきっとここって思うときしか、シャッターをきらないのと、ウナムさんの優しさからでしょうか。
一緒に撮影させていただいて、そう感じました。
また、よければご一緒させてくださいませ。。
いろいろ勉強にもなりました。
ありがとうございました。。
- 2007/05/19(土) 11:28:17 |
- URL |
- hirame #-
- [ 編集]