折れた柱。
一部だけ残る天井。
穴の開いた壁。
残骸。
しかし、偉大なる残骸。
それがフォロロマーノだ。

フォロ・ロマーノ。
フォロとは英語でいうフォーラムのこと、つまり都市広場にあたる。
ローマの都市広場というのがフォロロマーノの意味だ。
簡単にいえばローマの中心だ。
この偉大な残骸は、古代ローマの残骸である。
つまりローマ帝国が東西に分裂するまでの遺跡にあたる。
五賢帝、元老院
カエサル・ポンペイウス・クラッスス
アウグストゥス
ディオクレティアヌス
そしてトルコのイスタンブールに遷都したコンスタンティヌス。
世界史をかじったことがある人ならば聞いたことある名前や単語ばかりではないだろうか。
そんな時代の舞台となっていたのが、ここフォロ・ロマーノになる。

※2千年のときをこえて現れた遺跡にたそがれるリョム。
このフォロロマーノ。
実は発掘中である。
というのも19世紀に
発見されたからだ。
フォロロマーノというのはカピトリーノ、パラティーノ、クィリナーレ、
三つの丘に囲まれた窪地にあり、もともとは湿地だったらしい。
それが、紀元前6世紀に下水道が整備されたことから利用できるようになり
古代ローマの中心となったのだ。
帝政ローマの終焉とともに、どうなったかというと
多神教からキリスト教への変化と共に神殿はキリスト教会にかわり、
そして建築物は、建築用の
石材として、
切り取られていった。
その後地震や洪水により、すっかり埋まってしまい、19世紀で発掘がはじまるまでは、
放牧場として家畜を育てるというなんとものんびりした場所になっていたそうだ。
いまはすごいと感じるものでも、他の民族からみるとおぞましかったり
価値を感じなかったり、破壊したりすることって多々あることみたいです。

※廃墟のなかのウナム
パンティーノの丘の上は広場になっていて、やっぱりそこも遺跡って感じでした。
砂埃がひどくて、ハードコンタクトブラザーズの僕らは常に泣いてました(笑)
- 2006/06/04(日) 22:01:16|
- 2006年トルコ イタリア スイスの旅
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| コメント:12
考古学好きの私にとっては、聖地だなぁ…ココは!あぁ~、行きたい!!イタリア☆写真見ると、どんどん想像が広がっていく!
- 2006/06/04(日) 23:11:04 |
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- ブラック・ちゃっく #-
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「廃墟のなかのウナムさん」
どこにいるの~?
ウオーリーを探せみたいな気分になってきました。(笑)
それにしても、遺跡すごいですよね。
その時代にタイムスリップしたような不思議な気持ちになりますよね~☆
- 2006/06/05(月) 00:20:48 |
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- ちづ #-
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>ブラック・ちゃっくさん
解説つけてますけどマニアックになりすぎないように、説明的になりすぎないように気をつけました。
さぁ、歴史ロマンへ飛び込むのだ!!
>ちづさん
え~とですね。
僕はですね。
ど真ん中です。
赤い服の女の方と長身の男性の隙間というか後ろです。
わかりますか?
ポンペイって遺跡も素敵ですよ。まさにタイムスリップ!!
- 2006/06/05(月) 00:49:31 |
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- ウナム #-
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>沙耶花さん
そうですね。映画の最後の水がなくなったあとに出てくる遺跡に似てますね。
崩壊していながらも、巨大な遺跡なので
当時のことを考えると、どきどきします。
>hideさん
懐かしいでしょ~~。
思い出のフィレンツェまで、あとすこ~し!
>がばちゅさん
漢は確かに赤だが、
放牧場は緑でしょう。
赤じゃ、気持ち悪い。
でも、確かに黄緑はみにくかったので濃い緑にしときましたよ!
- 2006/06/05(月) 12:31:30 |
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- ウナム #-
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ポンペイ行きました~!
当時厚底サンダルが大流行していたときで、勇敢な私はイタリアに15センチの厚底サンダルで行きました~。
もちろん、そのサンダルでポンペイも歩きましたよ~!(笑)
- 2006/06/06(火) 22:53:00 |
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- ちづ #-
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>チー・トイトイさん
そうですね。
雨ざらしですね。
でも、屋根があったらつまらないですね。
遺跡の中にいるって感覚がいいんですね。
偉大な遺跡
>ちづさん
ポンペイいったんですね!!
しかも厚底で(笑)
時代を感じますね。そんな流行があったことをおかげで思い出させていただきました。
ポンペイは濃厚な思い出になってます。
- 2006/06/06(火) 23:15:02 |
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- ウナム #-
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