
ムラーノ島からさらに40分。
その島は色に満ちていた。
この日、島巡りをしようと思った理由。
それは、ガイド本に書いてある一文だった。
「カラフルな家の外壁は、漁に出た村人が切りに包まれる冬でも家を見分けるためといわれる」
ブラーノ島に関する記述である。
その島はヴェネツィアン・レースで有名らしく、ガイドに載ってる写真は
高級レースが飾ってあるものだけだった。
しかし、
カラフルな家の外壁というのが妙に頭に残り
どうしてもいきたい!!!となったのだ。
ムラーノ島からそのまま行こうと思ったが、ガイド本によると
ムラーノ島からの直行はないようだったので、一度ヴェネツィアにもどることに。
しかし、そこでハプニング。
僕が持っている本は以前も記述したが3年ほど前のもの。
それと関係あるかわからないけれど、ブラーノ島への起点となる停留所の名前が
ガイド本と一致しないのだ。
ガイド本には「Fondamenta Nuove」と書いてあるが
そんな名前の停留所は看板を見てもない。
しかし、地図と地形、駅の順番からいってもどうやらそれは
「Fond.Nove」という停留所っぽかった。
「Fondamenta Nuove」と「Fond.Nove」
今なら、まぁ短縮されたんだろ。で済むけれど
実際旅しているときは、短縮するにも「Nuove」を「Nove」にするのだろうか?
と細かい部分で疑心暗鬼になっていた。
結果からいうと、そこでよかったのだが、こういうことで見知らぬ土地では結構気をもむ。
また「Fond.Nove」はいわゆるターミナルのようなところで
いろいろなところへ行く水上バスの停留所が集まっている。
僕は一応看板とにらめっこしていて、
ん。大丈夫。
と余裕ぶっこいて、道沿いの店で昼食を取っていたのだが、
いざ、来た船に乗る前に、係りのおじさんに
「Burano?」と聞いたら、
ちがうと言われた。
おぉっと。
おじさんは「ここの停留所じゃない、もっとあっちだ」と指をさし、
さらに時計を見て、もう時間がないみたいなそぶりをする。
僕はさっきまでの余裕などすっとんで、あせって指差された方へ走った。
すると橋を超えたところにまだ3つぐらい停留所があった。
さっきまでいた場所からは死角だった。
まさかこんな離れたとこにもあるとは!
見ると、ひとつの船が出発しようとしている。
まさか、と見ると
「Burano」と書いてある。
もう50センチくらい船は陸を離れていたが
ええい、ままよ!っとジャンプ。
係りのおじさんに、
おぅっと言われて着地した。
妙な達成感とともにブラーノ島へ向けて船は出発した。
途中、ムラーノ島に立ち寄り、あれ~、ムラーノからもいけたのか。。。
と思いながらも
僕は確実にブラーノ島へ近づいた。
そして、島の上に家が増え始めたなぁと思った5分後
赤や黄、水、パープル、桃 さまざまな色の家が立ち並ぶ島が近づいてきた。
それが、目指すブラーノ島だった。

次回;色の街
- 2006/06/26(月) 02:10:04|
- 2006年トルコ イタリア スイスの旅
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| コメント:8
家の中も是非のぞいてみたいものです。
意外に年代物のすごく落ち着いた調度品ばかりとか・・。
明日はもっと元気ですか。
期待してます^^/
- 2006/06/26(月) 19:29:34 |
- URL |
- K #6SlKZDlg
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いいですね~、臨場感のある日記って読んでて楽しいです♪
写真にはない異国の方の表情までが見えてきちゃいます。
驚いた船の係りのおじさん、
コテコテのイタリア系の顔をイメージしたんですが、実際はどうでした?(笑)
- 2006/06/28(水) 08:59:49 |
- URL |
- ダポン #-
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