
それを飲み込むもの
人のイマジネーションも歴史も自然は飲み込む。
時に暴力的なほどに。
(花壇の雑草でさえ凶暴に生えてくる、なのに肝心の育てている花は枯れちゃったりする。不思議だ)
遺すということは常に大きな課題だ。
データ、技術、作品、写真、思い出、財産、文化
いろいろな遺す行為が我々を取り囲んでいる。
しかし、本当にどこまでを残すべきものなのかよくわからないこともある。
一度なくなってしまえば逆に吹っ切れて力が湧き出してくることもある。
むしろ遺すという行為に縛られていたかのような気がすることも。

たとえば思い出に関してはよく囚われることがある。
もうあんなに楽しいことがあるのかなとか
またあんなふうにうまいこと関係が築けるのかなとか
もうあんな苦しい思いするのは嫌だとか
それで次の一歩に踏み出すのを恐れてしまったりする。
でもこういう必ず朽ちていく姿を見ると、恐れることは何もなく
今できることをちゃんとやっていけばいいという思いになる。
残るか残らないかを恐れずに、やることをやって、
なくなったっていいじゃないかの気持ちで前を向きたいと思った。
そんな気分でぼくとトイトイさんは廃墟を後にしたのだった。
- 2009/03/15(日) 00:10:56|
- 1月
-
| トラックバック:0
-
| コメント:8
大切な思い出や記憶を形として残せるのは嬉しいけれど、私はやっぱりその時その瞬間に感じていたい派です。たとえ形が消えてしまっても、失いたくない大切なものであればあるほどそのものが残した跡は私の中に必ずあって、その後の行動や意識の中に活き続けていると思っています。それに、残したいものが多すぎると疲れてしまうし(*_*)形に振り回されず、その中に生きているものを見失わないでいたいですね♪
- 2009/03/15(日) 13:23:42 |
- URL |
- さむでい #-
- [ 編集]
この廃墟の持ち主もやれることは全てやった漢に違いない!!
- 2009/03/15(日) 18:03:05 |
- URL |
- トイトイ #-
- [ 編集]
そうそう、後から思ったんだけど、ここはラピュタぽいなと。
ムスカ大佐のはしゃぐ気持ちもなんとなく理解できた。
- 2009/03/15(日) 18:58:01 |
- URL |
- トイトイ #-
- [ 編集]
残せることがいいこととは限りませんよね。
何でも残せる時代だからこそ、取捨選択を大切にしたいです。
ねじ切れた感じのブランコ、そして後ろのさりげないタイヤもいい感じです♪
- 2009/03/15(日) 19:42:55 |
- URL |
- そのっち #-
- [ 編集]
自然の力って凄いですよね。
空き地にはあっという間に雑草が生えちゃうし、
旅行記にも書いたのですが、以前訪れたカンボジアのタプロム遺跡も
ガジュマルが遺跡に浸食し、撤去すると遺跡が崩れちゃうので取り除くことができないそうで。
でも巨大な根をはり遺跡とからみついたガジュマルがそれで新たな景観を作り上げているんですよね。
何を残すべきか分からなくてどれも捨てられなかったり…
(私の部屋がまさしくそんな状態ですが・笑、それはおいといて)
でも結局は遺そうとした意志とは別の形でであっても
遺った形に後から意味がついてくるのかもしれませんね。
恐れることは何もない!いい廃墟散策でしたね~。
- 2009/03/16(月) 00:57:59 |
- URL |
- ぷー #JalddpaA
- [ 編集]