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ウナムのまなざし

せっかく撮った写真だから、公開してみよう。 

新田  東北旅12

新田
※新田の廊下 photo by YSK


我々はたどり着いた。

そう新田に!





民宿新田。
それは岩手県の龍泉洞のすぐ近くにある民宿。

僕らがここを訪れるのは2度目だ。
ここは東北を旅する際もう一度来たいという全員の願いが一致したスポットだったのだ。



ちょっと長いがよかったら僕の話を聞いてくれ。





初めてのここに訪れたのは数年前。
数年前というか2003年のお盆。

それはこのリョム・YSK・kozo・ウナムの4人で行う始めての旅だった。


とにかく4人で車に乗り込んだ僕らは夜を徹して車を走らせた。
そのときはまだ柿色キューブ君ではなく青色ファンカーゴさんだった。

岐阜県を深夜に出発した僕らはとりあえず基本の国道19号を北上し長野で18号に乗り換え日本海へ出た。
新潟県に入ったとこで朝日だった。
そのまま日本海沿いを走り続けた僕らは、庄内平野のジャスコで東北全体の観光マップをゲットし
大まかな行き先と日程を決めた。
最初の目標はとにかく青森の先端!
そして秋田県の乳頭温泉で日没になり、時間外なのに入浴させてくれるやさしき秋田マインドに触れた。
身も心もあたたかくなった我々は当時青森県で唯一のcoco壱番屋に滑り込む。
そしてココイチで胃もあたたかくなった我々は深夜の弘前城へ。
深夜の弘前城はよりいっそう城というより蔵っぽかった。

そのまま夜通し走り続けた青色ファンカー号は朝4時に仏ヶ浦に、そして恐山などを見て
南下を開始した。
夜運転して昼爆睡の僕が目覚めるとそこは北山崎だった。
そしてまた目を覚ますとそこは浄土ヶ浜だった。
浄土ヶ浜はウミネコ?がたくさんいて楽しかったし、美しかった。

気づけば日も暮れようとしていた。
最後に龍泉洞に行こうと思ったら、もう時間が遅いことに気づいた。

僕らは疲れきっていた。
交代交代で運転しているとはいえ、やはり疲れる。
ということで思い切って宿をとることにした。
しかし、そこはお盆。
お盆は家族で過ごすから営業してない宿も多く、やってても基本的に満室だった。
しかも僕らが探してたとこは観光地龍泉洞の程近く。よく考えれば難しいのは明らかだった。

でも僕らはあきらめなかった!
20代前半のパッションがあきらめさせなかった!
何軒も断られ磨り減った心を奮い立たせて民宿新田に声をかける。
我らがネゴシエーターYSKが話しを進める。

すると、なんとお客のキャンセルが出て泊まれるとのこと!
しかもネゴシエーターYSKの交渉力で一泊2食付6000円のところを5000円


そこに部屋があった。
そこに布団があった。
そこにご飯があった。

部屋はこじんまりとしてて落ち着く。
布団は車に揺られ続けたからだを癒してくれる
ご飯、おどろく程に満足いくボリュームとうまさ。
極めつけは水は龍泉洞の清らかなお水。
岩手弁の素敵なおばちゃまに異国情緒を感じる。

テンションがあがって思わず花火までしてしまった。(小雨の中)


胃にも、心にも、財布にもやさしい民宿新田。
それは我らの救世主。

民宿新田で身も心も満タンにした我らは
龍泉洞で清らかなドラゴンブルーの水に親しみ、平泉で金色堂に目を奪われ、
真夜中の松島に辿り着き何も見えないかつ祭りの渋滞に巻き込まれるという2重の悲劇を経験し
青葉山城で暗黒にそびえる政宗様と対峙し、仙台の夜景にうっとりとし
鶴ヶ城の駐車場で夜を明かし、朝一でお城に乗り込み
日光東照宮を参拝し、ロマンチック街道を走り
真夜中の上田城で輪くぐりをし、夜の松本城でネコと追いかけっこをし
そしてふたたび19号に乗り無事に多治見に帰還するのだった。
(松島に関しては2007年の東北旅でリベンジを果たした)


こんなハード旅をこなせたのものすべては民宿新田のおかげ。

だからこそもう一度新田に来たかったのだ。


その願いはかなった。
今回は予約した。
そして今回はネゴシエーターは発動させず定価で泊まらせていただいた。


おばちゃんたちは当然のごとく僕らのことは覚えていなかったが
僕らはおばちゃんの顔をビデオで何度も復習していたので覚えていた。
懐かしい再会だった。

宿の中は当時のまま。
ご飯は相変わらず山盛り。
水はやっぱり龍泉洞の水。
mesi
※ごはんだ!(朝食)  photo by YSK


新田は20代後半+30代になった我らの心と体を裏切ることなく癒してくれた。



翌朝僕らは新田に感謝しつつ、近くの浄土ヶ浜にも龍泉洞にも「もう行った」という理由で寄ることなく出発した。
同じところに何度でも行きたがる習性を持つ僕は不満をプリっとためつつハンドルを取るのだった。


目指すは盛岡だ。


にった
※ありがとう新田! photo by YSK


ちなみに今回の記事、全部YSKの写真になってしまってたりする。


おまけに近くにいたヤギさんをつけておこう♪
やぎ
※めぇ photo by YSK
  1. 2009/08/04(火) 22:33:34|
  2. 東北旅2009GW
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
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コメント

記憶を振り絞った回想録に拍手!
そう!その通りだ!
新田は我らにとって東北の故郷。
この時点で、この旅は満を持して東北望郷編となった。
また行きたい!
  1. 2009/08/04(火) 23:12:04 |
  2. URL |
  3. リョム #-
  4. [ 編集]

ネゴシエーターの交渉力!!
彼に外交を任せてみたいものである。
  1. 2009/08/05(水) 00:22:33 |
  2. URL |
  3. トイトイ #-
  4. [ 編集]

そんな素敵な出会いがあった場所なら、またいかないといけませんからねぇ♪
これで思い残す事はない!?
  1. 2009/08/05(水) 09:28:50 |
  2. URL |
  3. たっく #-
  4. [ 編集]

一度行った所へは・・・

行かないというのは勿体ない・・・
私なんぞ同じ処へ何日も日参しているけれど、まだ夏の朝日・夕陽を拝んでいない・・・
毎日曇ってばかりだけど、今日こそは今日こそは晴れると通い続ける大馬鹿野郎なんです・・・
  1. 2009/08/05(水) 11:57:21 |
  2. URL |
  3. 我楽多 #kTvoSsVA
  4. [ 編集]

こんにちは

いい旅してます(笑)
予定が未定な旅、もう一度してみたい
人生の記憶に強烈に焼き付く!

ヒッチハイクを思い出します、十九の夏.....
  1. 2009/08/05(水) 16:20:09 |
  2. URL |
  3. aozora #-
  4. [ 編集]

パッション!愛の旅☆
  1. 2009/08/05(水) 18:48:08 |
  2. URL |
  3. クイール #-
  4. [ 編集]

あの時、値切れたのは・・・

「車中泊でもまあいいか」と思ってたからだ!!

全てが無謀だった
  1. 2009/08/05(水) 20:30:13 |
  2. URL |
  3. ysk #-
  4. [ 編集]

思い出のお宿で、変わらぬおもてなし。
嬉しいですね v-398

大きなホテルもステキだけど
こういう民宿は、ご主人との距離がとても近くて温かい感じが
とてもいいですよね~。
奥飛騨で泊った民宿が、こんな感じだったのを思い出して
ほっこりしました♪

めぇw
  1. 2009/08/06(木) 22:27:33 |
  2. URL |
  3. Fmi #aIcUnOeo
  4. [ 編集]

> リョム兄
こうやって思い出してみると、なんと見事に主要な観光地をぐるりと回ったものだと驚いてしまう。
さすがはジャスコでゲットした地図をもとにしただけあるね。
新田はもはやふるさとなのだ!


>トイトイさん
ぜひとも某国と交渉させてみたいものだ。
きっとすばらしい手腕をはっきすることだろう。
でもときどきすばらしい悲劇を生み出すから要注意。




>たっく さん
思い残すことはたくさんあるけど
一番いかないといけないとこをちゃんと抑えてあるから
一応は満足。
かな。


>我楽多さん
たしかに何度でもいきたいのですが
東北となるとなかなかいけないので違う場所も行っておきたいというのもあるんですよね。
主要なとこはまえいってしまったので今回はなんかちょっと違う感じの旅になりました。



> aozora さん
19のときにヒッチハイク!
すごいですね。人見知りの僕には無理です。
なんか怖くなっちゃいます。
しかし焼きつく思い出はプライスレス!
  1. 2009/08/06(木) 23:09:49 |
  2. URL |
  3. お返事ウナム #A8BJpryA
  4. [ 編集]

> クイールさん
情熱!ラブの旅♪
長い文章を読んでいただきうれしいのです。



>ysk !
無謀という名の行動力!
無謀という名の勇気!
無謀という名の発言力!
すべてが絡み合い奇跡を生む!





>Fmi さん
ここは部屋は普通の部屋って感じですが
なんか行くとうれしい気持ちになるのです。
前回の記憶がまたうれしくさせるのです。
女の方の方言がとっても素敵でいつもほっこりしてしまうのです。
また行きたくなってしまうのです。
  1. 2009/08/06(木) 23:14:22 |
  2. URL |
  3. お返事ウナム2 #A8BJpryA
  4. [ 編集]

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