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ウナムのまなざし

せっかく撮った写真だから、公開してみよう。 

必死に生きる

ドゥーバヤジットへ



銃を下げた兵隊がバスの前に立っていた。


バスは停止し、エンジンが切られた。


パスポートが回収され、




そしてリョム(兄)が呼ばれた。











イスタンブールから飛行機に乗り、エルズルムへ向かった。
予定外の地
どこへ行くにも不便な場所。
なんとも中途半端な場所、それがエルズルムだった。


飛行機から見える山々が白く雪をかぶっている。
嫌な予感がした。


飛行機がエルズルムに到着した。


機外へ出ると、冷気が僕らを襲った。
さ、寒い
見渡す限りの平原、そして遠くには高くはないけれど雪をかぶった丸っこい山が連なっている。
街ははるかかなたにしか見えない。


安っぽい空港から街までは距離があった。
乗り合いバスもあるみたいだけど、僕らがトイレ待ちをしている間に行ってしまったようだ。
なんとも間が悪い。


しばしリョムと話し合った結果、このエルズルム以北の旅をあきらめ
まずとにかく東へ向かい、そして南へ下っていくことでトルコ東部の旅をすることを大まかに決めた。


まず目指すはドウバヤズットだ!


この街に長居する気はなかったので、まずは空港から脱出しオトガルへ向かうことにした。

オトガルとは長距離バスターミナルのことで、
トルコは鉄道が発達しておらず、バスが主な交通手段という国なのだ。
だからある程度の街にはオトガルが必ずある。



タクシーに乗り込みオトガルへ向かう。


15分くらい走っただろうか、ようやく街に突入し、オトガルらしきものが見えてきた。
オトガルのちょっと前に10名程度の集団がいた。
なにやらソワソワしているのが気になった。


そして、彼らの前をタクシーが通り過ぎようとしたとき
集団が猛烈な勢いで追いかけてきた!!



必死の形相



ひょえぇぇええええええ!!!


停車すると、タクシーは彼らに囲まれた。
そして、扉を開けられ、そして僕らの荷物を担ぎ出した!!
彼らは口々に「どこへ行く?」と聞いてきた。

僕は「ドウバヤズット」と答えると一人がカモンと手を引いて早足で歩く!
その間にも、荷物の奪い合いは続く、
どうやら僕から行き先を聞き出し、荷物を持った人が主導権を握ったようだった。
しかし、それを気に食わない人が主導権を握った人を呼び止め、怒鳴った。
それに荷物を持った人の仲間が反応し、そしてケンカが始まった。。。

罵声・怒声・つばの掛け合い・・・はげしいバトルが繰り広げられた。
その間に僕らはひとつのバス会社へ連れて行かれた。


そう、これは客引き合戦だったのだ。

オトガルにはたくさんのバス会社が集まり、それぞれが独自のバスを運行している。
みんな自分のバス会社にひとりでも多く乗せようと必死なのだ。



こんな光景は、カンボジア以来だ。。。
寒さがあるから余計に不憫に感じた。
みんなボロボロの服とガタガタの靴で必死に生活していた。

トルコは東へ行くほど貧しいという。
これからいく東の旅がひどく不安に感じた。


ドウバヤズット行きのバスはすぐに発車した。
雪がちらつくなか、小型のバスは東へ、ただ東へと進む。
道中、点在する村は本当に貧しく、くすぶった色で楽しい景色なんてひとつもなかった。
以前カンボジアへ行ったときは、貧しいが自然があふれていた。
緑が豊かという表現ができた。
しかし、ここはどこにも「豊か」なんて言葉は当てはまらなかった。
人々はただ生きてた。
雪がそう見せたと思いたい。



変わり映えのしない、岩だらけの景色を突き進んでいると
鉄砲を下げた兵隊がバスの前に立っていた。

バスは停止し、エンジンが切られた。

パスポートが回収された。


うわさには聞いていたが、これが検問というやつだった。
イラン・イラクの周辺はテロリストを警戒しているので検問があると本に書いてあった。

乗客は休憩もかねて外にいた。

そして兵隊にリョム(兄)が呼ばれた。


!!やばいのか?!


心配してリョムの表情に注視していたら、笑みがこぼれた。
どうやら日本人が珍しいので、呼んでみただけらしい。
僕もそこにまざってちょっとお話しをした。

トルコ人とようやく普通にふれあえてエルズルム以来の緊張がようやくほぐれた。


しばらくしてバスは発車した。
そして夜のドウバヤズットへ到着するのだった。




次回:ドウバヤズット






え?写真が少ない???
代わり映えがしない景色なので撮ってませんでした!!申し訳ない!!
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  1. 2006/08/01(火) 05:50:14|
  2. 2006年トルコ イタリア スイスの旅
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コメント

続きを読む前、お兄さんに何があったのかとハラハラしてたので
結果を見てホッといたしました(*^^*)
今回のお話はいろいろとハラハラするのが多くてドキドキですw
集団に追いかけられたって  まさか強盗ッ!?と
思っちゃいましたよ(^^;
きっと 雪が融ければ、イメージが変わるかもしれませんね♪
そうあって欲しいと  私も思います(^ー^)
  1. 2006/08/01(火) 02:28:23 |
  2. URL |
  3. 紫音 #-
  4. [ 編集]

おもしろかったよ。
  1. 2006/08/01(火) 02:52:15 |
  2. URL |
  3. おさとる #-
  4. [ 編集]

そのときどき
緊張の連続ですね
でも、ほっと和み、友好的になってよかたですね。
(^ 。^)ゞ
  1. 2006/08/01(火) 06:00:08 |
  2. URL |
  3. あすとろ #-
  4. [ 編集]

客引き・・・こわい・・・v-12

 っていうか。。。お客がえらぶんじゃwwないのねe-263

 日本は平和ってことなのかなぁ・・・e-365
  1. 2006/08/01(火) 08:27:41 |
  2. URL |
  3. 蓮・華 #-
  4. [ 編集]

貴重な体験ですねw

しかしバスに乗るだけでコレとは東はやはり
怖い!(笑)
  1. 2006/08/01(火) 09:01:45 |
  2. URL |
  3. れお #-
  4. [ 編集]

話が起承転結の「転」から始まるとは・・!?
期待が膨らんで、相変わらず上手い!!
こんな必死に生きる姿に突然接すれば、、
最初は多分引いてしまうであろう私は平和ボケ・・・。
  1. 2006/08/01(火) 09:07:32 |
  2. URL |
  3. K #6SlKZDlg
  4. [ 編集]

イラストで怖さ疑似体験

ジプシーに囲まれたことがあるけど、あれは瞬間芸って言うか、すぐに去っていくし、こっちも気をつけていれば何もされずに済むことが多いんですよね。客引きが血走った目で襲ってきたら、その方が怖そうだ。ウナムさんのイラストをみればわかる!
  1. 2006/08/01(火) 10:39:22 |
  2. URL |
  3. milesta #S4B2tY/g
  4. [ 編集]

ウナムさんのイラスト迫力満点!
こんな荒っぽい旅をしていらしたら、どこでもいけますね!
平和な日本!
  1. 2006/08/01(火) 11:14:32 |
  2. URL |
  3. sakura #-
  4. [ 編集]

スーパーサイヤ人か思た

あ、もうこれはダメだ、相手はベジータだ、逃げられん・・・と、一瞬考えちゃった。この緊迫の瞬間に、私ったらナニ連想してんだろ?
生存競争の、直視しがたい厳しい側面。でも、私の親も、終戦直後は似たことをしていたのかもしれません。
だから、見た目は烈しいケンカでも、憎悪まではないんじゃないかと、信じたい。信じたいけど、でも怖い。
お兄さんが呼ばれたことで、この恐怖は頂点に達したんだけど・・・・ああ、よかった!
日本人の評判を高めてくれていた、ご先祖様に感謝!
  1. 2006/08/01(火) 11:21:36 |
  2. URL |
  3. 失敗だらけだフニャ #lPbted/2
  4. [ 編集]

ちょっと前の日本も同じような感じがあったな~。
みんながとにかく必死に生きている。
とにかく明日の食べ物のことで頭がいつもいっぱいになっている日々。(どこの産まれ?)
今は、飽食の果てのダイエットブームだ。
どちらが幸せってそれは「今に決まっている」と素直に思えないような不思議な時代にぼくたちは生きているんだね。
  1. 2006/08/01(火) 12:00:26 |
  2. URL |
  3. kuma-boo #-
  4. [ 編集]

お返事

>紫音 さん
はい、今回は盛りだくさんの内容です。
本当は2話以上に分けることも可能な勢いの密度なんですが、
なんせ写真がない。
あんまり写真がない回を作るのも写真ブログの名がなくので、一度にまとめました。
雪のせいであることを本当に祈らずにはいられません。


>おさとる
おさとる師にほめられた~~~!!


>あすとろ さん
前回からの緊迫と落胆の連続にようやく一息つけました。
これからどうなるのか、お楽しみに


>蓮・華さん
普通はお客が選ぶことができるのだけど
ここはちょっと異常でしたね。
ガツガツしてた。
日本が懐かしかったです。


>れおさん
そうなんです。
東は西と別世界。
まずしさが段違いです。
いやはや参ったね。


>Kさん
うまい具合にインパクトのある構成になりました。
よかったですか?ふふふ(笑
実際ビックリしましたよ。
リョムなんてビビッてビデオすら撮れなかったんですから。
盗られると思ったそうです。それくらい必死の形相でした。



>milestaさん
イラストにコメントありがとうございます。
適当に描いてあるようですが、かなり気持ちはこめてますからね。
客引きがもし敵にまわったらバスに乗れないということになるから
恐ろしいですよね。。。


>sakuraさん
日本は平和です。ええ平和です。
あの必死の走りにはビックリしました。
今も目を閉じればあの光景が思い浮かびます。
かなり鮮烈に。


>失敗だらけだフニャさん
べジータ様ばりの人相でみなさん追いかけてきましたよ。
怖かった!
兵隊さんがいい人で本当によかった。親日感情丸出しはうれしいかつありがたいです。
ご先祖に感謝!!


>kuma-booさん
以前にマザーテレサが日本に来たとき
世界には食料の貧困があるが、先進国には心の貧困がある
みたいなこと言っていたのを思い出しました。
どんな状況でも、幸せっていうのは形を変えて求められるものなんでしょうね。
  1. 2006/08/01(火) 12:57:28 |
  2. URL |
  3. ウナム #A8BJpryA
  4. [ 編集]

おぉ~怖っ!

テレビなんかでは、銃を持って検問しているシーンはよく見かけるが、実際その場に出くわしたらほんとにこわいだろ~な~。

それに、現地の人々の生活観がひしひしと伝わりました。

日本は、平和だな~っと思いました。
  1. 2006/08/01(火) 20:15:40 |
  2. URL |
  3. ossanniichan #-
  4. [ 編集]

世界は広い!
知らない世界を見つけるだけでもおもしろい

が、しかし
トルコの世界は少々デンジャ~だな!
  1. 2006/08/01(火) 22:38:40 |
  2. URL |
  3. りょーけ- #-
  4. [ 編集]

自分はこういう経験ほとんどないですが
海外に出ると日本の豊かさを感じることありますよね。
こういう世界の現状を直に知ることはとっても大切ですね!
それより何より無事で何よりです♪
武勇伝ですね!
  1. 2006/08/01(火) 22:43:11 |
  2. URL |
  3. そのっち #-
  4. [ 編集]

最初読んでて、客引きだとわからずに
「えーーーー!スリ?!大丈夫???」と思ってしまった。
客引きで安心しました。(笑)

  1. 2006/08/01(火) 22:47:54 |
  2. URL |
  3. ちづ #-
  4. [ 編集]

写真

兵隊さんの正面から撮るのは、なんとなく怖い。。。
でも、撮りたい。パシッ。
って、ところでしょうか。
軍関係は、本当に怖いですからね。
  1. 2006/08/01(火) 23:04:49 |
  2. URL |
  3. サムライ #-
  4. [ 編集]

お返事

>ossanniichanさん
実際に銃をみるという機会が少ない日本人。
僕は銃を持ってるだけ
しかも結構つかいこんでる様子をみるだけで
ビビッテました。


>りょーけ-さん
異文化体験。
日常とのギャップが旅の醍醐味でもありますね。
デンジャーを少し感じました。
命は大丈夫という変は確信はありましたけどね。


>そのっちさん
無事であることがなによりですね。
無事じゃなかったら話しになりませんから。
平和な日本、でも貧困は近づいてる感じがします。


>ちづ さん
客引きと気づくまで、本当なにものかわからなくて怖かったです。
わからないことほど怖いものはありませんね。


>サムライさん
さすがサムライさん!
そうなんです。前から撮ったらしかられるかと思って
うしろから景色を撮るふりして激写したのです。
びびってる雰囲気が写真から感じられますね(笑
  1. 2006/08/02(水) 12:54:45 |
  2. URL |
  3. ウナム #A8BJpryA
  4. [ 編集]

ほ~ぉ。。。

いつもの事ながら 感心しちゃいます☆
私はパックツアーでさえ 海外は緊張し最終日にはストレスからか 
同行者とケンカをしてしまいますxxx(トホホ)

楽しい旅にはスリル&サスペンスも付きモノなのですよね?!
これからも 楽しみにしてま~す!
  1. 2006/08/02(水) 22:28:05 |
  2. URL |
  3. けちゃっぷ~ #-
  4. [ 編集]

オトガル、確かに客引きすごいですねー。
あそこはターミナルだけあって、各地からの旅人が交差する独特な殺伐とした雰囲気があったと記憶してます。
オトガルで道を聞いたら親切に連れて行ってくれた(と言っても角を2回ほど曲がっただけなのですが)男の子がいて、その後しっかり手を出してお金を請求されたのを思い出しました。その手は見なかったことにして「ありがとう」とニコッと言ってバイバイしましたが(笑)
  1. 2006/08/08(火) 03:09:11 |
  2. URL |
  3. janet #-
  4. [ 編集]

お返事

>けちゃっぷ~さん
同行者との関係はやっぱり最初はうまくいかないことが多いですよね。
いくら仲がよくても3週間くらいで大体相手のなんでもないとこが嫌になるものです。
でも僕は比較的二人旅が多いので、ささいなことでイライラするのを克服することができました。
ちょっと返事が遅くなっちゃいましたね。
ごめん!


>janetさん
オトガルの客引きはここが一番激しかったです。
ケンカが起こっていましたからね。
本当。こわいこわい
最後のお金はがっくりしますよね。
見なかったことにできたのがすごい!
  1. 2006/08/08(火) 12:56:51 |
  2. URL |
  3. ウナム #A8BJpryA
  4. [ 編集]

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